海洋深層水とは、一般に、太陽の光の届かない200m以深の海水で、富栄養性、清浄性、低水温性、水質安定性などの優れた資源性を有しています。
 海洋深層水は、資源利用の観点から、「光合成による有機物生産よりも有機物分解が卓越し、かつ、鉛直混合や人為の影響が少ない、補償深度以深の資源性の高い海水」と定義づけられています。


富栄養性
植物の成長に欠かすことのできない無機栄養塩類(硝酸塩、リン酸塩など)が豊富に含まれています。
清浄性
細菌類が少なく、陸水や大気からの化学物質や病原性微生物などによる汚染の可能性も少なくなっています。
低水温性
太陽の輻射を受ける海面に近い表層の海水に比べて、年間を通じて水温が低くなっています。
水質安定性
海水として無機化が進んでおり、水質が物理・化学的および微生物学的に安定しています。また水質の変動が小さく、年間を通じてほぼ安定しています。


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